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sugalu

injury







貴方は

私を見て

綺麗だ



言ってくれた













羽化する前の

醜い私を




誰も触れず

目もくれず

吐く息にすら

嫌悪が注がれた




そんな私を

恐るどころか

手で触れた





柔肌に傷がひとつ

















それから私は

生まれ変わったように

咲いた





それでも貴方は

あの時と同じ声で

綺麗だ

と言ってくれた








今では

誰もが

煌めいた瞳を

私に向ける







でも

私は知っているの







貴方の目は

指先に



日を浴びても

動かない目の奥を








だから貴方は

私に触れた







誰もが触れることを恐れた

そして私の生命を脅かすような

暖かな傷を

遺した

















私は此処よ

愛しい貴方






羽風で頬を撫でると

貴方は笑う







私の羽の色を知らない貴方



















貴方の瞳と

同じ色を帯びたこの羽を







貴方が与えた

暖かな傷を







風に乗せて

囁く愛を















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